著者
大野 俊和
出版者
日本グループ・ダイナミックス学会
雑誌
実験社会心理学研究 (ISSN:03877973)
巻号頁・発行日
vol.36, no.2, pp.230-239, 1996
被引用文献数
1

「いじめの被害者にも問題がある」とする見解は, 一般的によく聞かれる見解である。本研究の目的は, 攻撃が「いじめ」として定義される特徴的な形によって, この見解が生じてしまう可能性について検討することにある。本実験では, 以下の2つの仮説が検討された。(1) ある攻撃が, 単独の加害者により行われる場合に比べ, 集団により行われた場合の方が, 被害者は否定的に評価される。(2) ある攻撃が, 一時的に行われる場合に比べ, 継続的に行われた場合の方が, 被害者は否定的に評価される。本実験の結果により, 仮説1は支持されたが, 仮説2は支持されなかった。また予備実験の結果から, 否定的評価と関連する個人差要因として「自己統制能力への自信」と「社会一般に対する不信感」と解釈される2つの信念・態度の存在が指摘された。

言及状況

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こういう言葉を放つ奴の心理ってなんなんですかね? 状況によっては異なりますが、概ね、被害者を避難する心理は、公正世界信念との関連が古くから考えられています。 https://ci.nii.ac.jp/naid/130001613254/ そういう心理です。 後は、投影などです。 本当は、そういう事を言う人は、自分が甘えたくてしょうがないのですが、そういう自分を認めたくないので ...
はい、そのような話を実験的に検証した研究が有りますので、 隅々までよく読んでください。 http://ci.nii.ac.jp/naid/130001613254

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