- 著者
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山口 光國
- 出版者
- 理学療法科学学会
- 雑誌
- 理学療法科学 (ISSN:13411667)
- 巻号頁・発行日
- vol.13, no.3, pp.163-170, 1998
スポーツ障害肩の発生は様々な因子が考えられ,その治療に際しては種々の職種が連絡を密に取り,対応することが望まれる。スポーツ障害肩に対する理学療法の役割は,病態により生じた機能障害の改善のほか,肩関節を含めた全身の関節機能の再建を第一の目的とし,病態や,技術的能力に対しての悪影響を排除することにある。また,実際の理学療法の目的は,損傷部の改善を第一の目的とするか,機能の改善を図るのか,スポーツと言う特殊性を考慮した訓練を施すのか,症例の状態により決定される。