- 著者
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奥村 淳
- 出版者
- 日本独文学会
- 雑誌
- ドイツ文学 (ISSN:03872831)
- 巻号頁・発行日
- vol.63, pp.72-81, 1979
ヘッベル(1813-1863)のまとまった演劇論としては"Mein Wort uber das Drama(1843)"と"Vorwort zu Maria Magdalene(1844)"が主なものである。ヘッベルも"Mein Wort uber das Drama"は「長年の思考の結果」(Br.ⅠⅠ,275)だとか,あるいは上の2つの論文は「全く新しい美学のための核」(Bf.Ⅴ,51)を含んでいると述べている。小論では「ヘッベルのあらゆる哲学上,ドラマ理論上の思想を粛芽の形で含む」とされる"Mein Wort uber das Drama"を中心にしてヘッベルの演劇論の解釈を試みたい。