著者
東海林 幹夫 玉田 潤平 岡本 幸市 高玉 真光 平井 俊策
出版者
一般社団法人 日本脳卒中学会
雑誌
脳卒中 (ISSN:09120726)
巻号頁・発行日
vol.7, no.1, pp.79-84, 1985

傍正中視床, 中脳梗塞の1例を報告した.症例は, 46歳男性で, 1) 動揺する過睡眠, 行動異常.2) 上下方向注視麻痺.3) 動揺する瞳孔散大・不同, 対光反射低下.4) 四肢麻痺 (左>右).両側病的反射.5) 知覚障害.6) 左顔面神経麻痺.7) 尿便失禁.8) 自律神経症状.9) 痴呆.10) 不随意運動を呈した.頭部CT像では両側視床・右中脳に蝶形の限局性低吸収域を認めた.椎骨動脈血管写では, 右脳底交通動脈の閉塞を認め, 傍正中視床・中脳梗塞と診断した.文献的考察を行ない, 傍正中視床・中脳梗塞の特殊性及び, akinetic mutismとの違いを指摘した.

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