著者
伊良部 忠男 東恩納 良徳
出版者
The Association for Plant Protection of Kyushu
雑誌
九州病害虫研究会報 (ISSN:03856410)
巻号頁・発行日
vol.29, pp.171-174, 1983

くん蒸剤EDBのさやいんげん,きゅうり,メロン,マンゴーにおける残留と,くん蒸庫内における濃度を調査した。<BR>1.くん蒸3時間後のEDB濃度はさやいんげんで一番高く,次いで,きゅうり,マンゴー,メロンの順であった。しかし基準値以下になるのはさやいんげんが一番早く(室温で1日),きゅうり,メロン,マンゴーは,それぞれ2,2~3,4日後であった。<BR>2.EDB濃度と貯蔵温度およびくん蒸温度との間に負の相関関係があり,また,排気時間が長く,カートンの通気孔の大きいのが,濃度は低く,消失も速かった。<BR>3.煮沸(8分間)によりEDB濃度は1/4~1/5に減少した。<BR>4.くん蒸庫内のEDB濃度が,基準値以下になるにはくん蒸後7~8時間を要すると推定された。

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