著者
東 禹彦 池上 隆彦
出版者
Meeting of Osaka Dermatological Association
雑誌
皮膚 (ISSN:00181390)
巻号頁・発行日
vol.15, no.3, pp.227-232, 1973

爪甲剥離症患部からはC.albicansがしばしば検出されるが, 本菌は単に2次的に付着しているにすぎず, 原因の多くは外傷であるとされている。著者らは爪甲剥離症における外傷やC.albicansの役割を検討する目的で, 猿の爪を用いて実験を行なった。爪甲と爪床をその遠位部で鈍的に剥離するのみでも, また爪甲と爪下皮の間にC.albicansを挿入するのみでも爪甲剥離はほとんど生じなかった。一方, 爪甲と爪床をその遠位部で剥離し, 外傷が治癒した後に, C.albicansをその間隙に挿入すれば爪甲剥離が進行し, 人にみられる爪甲剥離症に類似の変化を示した。すなわち, 外傷のみでは爪甲剥離は生じ難く, C.aibicansの関与があれば爪甲剥離が容易に生じるものと考えられる。

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CiNii 論文 -  爪甲剥離症に関する実験的研究 爪甲剥離が菌による原因の場合剥離開始地点を取らないと治癒しないってやつこれだ https://t.co/jsaxMDxU2X

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