- 著者
 
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             納 敏
             
             麻生 節子
             
             柳尾 和広
             
             一条 茂
             
          
 
          
          
          - 出版者
 
          - 公益社団法人 日本獣医師会
 
          
          
          - 雑誌
 
          - 日本獣医師会雑誌 (ISSN:04466454)
 
          
          
          - 巻号頁・発行日
 
          - vol.45, no.12, pp.927-929, 1992 
 
          
          
          
          - 被引用文献数
 
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             1
             
             
          
        
 
        
        
        分娩数日前の軽種馬に対してビタミンE1,000mgを1回または5日間隔で2ないし3回筋肉内に投与し, 分娩後の胎盤排泄時間に及ぼす効果を検討した.ビタミンE非投与例では, 血清トコフェロール値300μg/100m<I>l</I>以上例のうち胎盤排泄時間が60分以上を要した例が11.1%であったのに対し, 300μg/100ml以下例では33.3%と多数にみられた. ビタミンE投与例では, 血清トコフェロール値300μg/100m<I>l</I>以下例で全例が60分以内に胎盤が自然排泄し, ビタミンE非投与例に対して有意 (p<0.05) な効果がみられた. いっぽう, 供試馬の血清セレニウムと血液グルタチオンペルオキシダーゼ活性は正常値を示し, かっ胎盤排泄時間との関連がみられなかった.