著者
木俣 昇 中村 彰彦
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木情報利用技術論文集 (ISSN:13491040)
巻号頁・発行日
vol.12, pp.245-256, 2003

公共事業に対する費用対効果の重視は, 当然の要請であるが, 社会基盤の持つ長期性の視点から, その風土イメージの形成性評価もまた重要である. 本論文は, この視点より, その評価支援のための動的彩色型ペトリネットシミュレータの開発と, 社会基盤を風土の中に置き, その風土イメージの四季推移の表現化に関する基礎研究を行ったものである. まず, 著者等の既開発ペトリネットシミュレータの表現力に着目し, その動的・彩色的特性を提示し, 表現系を担うプレースの形状面と彩色面の強化, さらに, 非表示機能によるネットの視覚性の保持に加え, 背景画像上でのネット構築性の付与等を提案し, 風土イメージの表現システムへの改良を行う. 次に, わが国の風土を代表する花木の桜単体を事例に, その四季推移の表現ネットの基本形を開発し, さらに, 橋梁を風土の山並の中に置く水平目線からの四季推移イメージネットを背景画像上で構築し, シミュレーション結果の提示と実用化に向けた課題整理を行う.

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こんな論文どうですか? 社会基盤の風土イメージ形成評価支援のための動的彩色型ペトリネットシミュレータ研究(木俣 昇ほか),2003 https://t.co/0ET2RBBihI 公共事業に対する費用対効果の重視は, 当然の要請であるが, 社会基盤…

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