著者
タレク・ウディン モハメッド 濱田 秀則
出版者
公益社団法人 日本コンクリート工学会
雑誌
コンクリート工学 (ISSN:03871061)
巻号頁・発行日
vol.46, no.4, pp.23-26, 2008
被引用文献数
1

コンクリート中の鉄筋の腐食は, コンクリートの専門家 (研究者, 技術者) にとって, 鉄筋コンクリートの耐久性を阻害する主要因として共通の関心事項である。この問題に関しては古くから数多くの研究が実施されてきた。しかし, 実際の構造物において鉄筋の腐食がどのように進行するのかを正確に把握するための一手法として, 長期暴露試験の意義は大きく, 構造物の耐用年数を正確に評価するための基礎的かっ重要なデータを得ることができる。このような背景に鑑み, 本文においては, これまでに筆者らが実施してきた長期暴露試験より得られた, 中性化による鉄筋の腐食および塩化物イオンによる鉄筋の腐食に関するいくつかの貴重な結果を取りまとめるものである。これらの結果は, また短期間に実施する促進試験の結果と比較する意味でも貴重なものである。

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