著者
中嶋 健一郎 斎藤 憲 東条 敏
出版者
一般社団法人 言語処理学会
雑誌
自然言語処理 (ISSN:13407619)
巻号頁・発行日
vol.11, no.1, pp.21-41, 2004

本研究では古典ギリシア語で書かれたユークリッドの『原論』を主辞駆動型句構造文法 (HPSG) により構文解析することを目的とする. 単一化をベースにした文法を用いる理由は, 古典ギリシア語が語順よりも性・数・格の素性の一致によってより強く文構造が決定されるためである. 文法を記述するにあたっては他の言語と同様な基本的な文法規則に加えて, 古典ギリシア語特有の文法規則, すなわち素性の一致によって推測される省略語や係り受け交差に対処する規則を追加した. 構文解析システムはLiLFeSを用い, それにより, ユークリッドの『原論』7巻・8巻1154文に対して約79%のカヴァレッジを得ることができた.

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