著者
川上 恵一郎 清崎 雅宣 天谷 洋 中牧 剛 日野 研一郎 友安 茂
出版者
The Japanese Society of Hematology
雑誌
臨床血液 (ISSN:04851439)
巻号頁・発行日
vol.41, no.4, pp.334-340, 2000

症例は54歳,女性。慢性骨髄性白血病慢性期と診断され,4年後に急性転化をきたした。芽球はペルオキシダーゼ陰性,TdT陽性で,表面マーカーはCD7, HLA-DRが高値で,CD2, CD5, CD10も弱陽性ながら発現を認め,リンパ球系の形質をわずかに有した未分化芽球性の急性転化と診断した。インターフェロンαを20日間投与したが無効のため,VP療法(ビンクリスチン2 mg/週,プレドニソロン30 mg/日)に変更した。VP療法第1週終了後,右前胸部に可動性を有する小指頭大の皮下腫瘤が出現した。腫瘤はペルオキシダーゼ陽性,TdT陰性の芽球で占められており,表面マーカーはCD13, CD33が陽性であった。本例は全身性の未分化芽球性急性転化治療経過中に,局所性の骨髄芽球性急性転化を合併した1種のmixed blast crisisで,貴重な症例と考えられた。

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こんな論文どうですか? 皮膚に骨髄芽球性腫瘤を形成した未分化芽球性急性転化慢性骨髄性白血病(川上 恵一郎ほか),2000 https://t.co/e62RElQGrB
こんな論文どうですか? 皮膚に骨髄芽球性腫りゅうを形成した未分化芽球性急性転化慢性骨髄性白血病(川上 恵一郎ほか),2000 https://t.co/e62RElQGrB
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