著者
京屋 郁子
出版者
日本認知心理学会
雑誌
日本認知心理学会発表論文集
巻号頁・発行日
vol.2007, pp.86, 2007

本研究は、2カテゴリからなる架空の動物の線画を用い、ルールと事例が同時にカテゴリ判断に使用されるか否かを検証した。それぞれの事例にカテゴリ判断の手がかりとはならない特徴を付随させ、その特徴の影響を分析した結果、カテゴリ判断にはカテゴリ判断の手がかりとはならない特徴は影響を与えず、ルールが使用されていたことが示された。一方、カテゴリ判断に対する確信度にはカテゴリ判断の手がかりとはならない特徴が影響を与え、当該カテゴリにおける中心的な事例と同じカテゴリ判断の手がかりとはならない特徴をもつ事例は、同じ特徴をもたない事例よりも確信度が高く、中心的事例そのものが使用されていたことが示された。これらの結果より、カテゴリにおいてルールと事例が同時に存在し、カテゴリ化に際しては両者が使用されることが示された。

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こんな論文どうですか? カテゴリ化におけるルールと事例の同時存在可能性について(京屋 郁子),2007 https://t.co/JXdC4mionO 本研究は、2カテゴリからなる架空の動物の線画を用い、ルールと事例が同時にカテゴリ判断に使用される…
こんな論文どうですか? カテゴリ化におけるルールと事例の同時存在可能性について(京屋 郁子),2007 https://t.co/JXdC4mionO 本研究は、2カテゴリからなる架空の動物の線画を用い、ルールと事例が同時にカテゴリ判断に使用される…

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