著者
松野 弘貴 中町 鴻 本多 照幸 木川田 喜一
出版者
日本地球化学会
雑誌
日本地球化学会年会要旨集
巻号頁・発行日
vol.60, 2013

2011年3月11日に発生した東北太平洋沖地震(M9.0)(以下東日本大震災)によって、福島第一原子力発電所の原子炉の事故が発生しその結果、1~4号機の原子炉建屋で水素爆発が生じ、大量の放射性物質が大気中に放出された(Ⅰ-131等価で77万兆ベクレル)。 その結果、関東地方(東京都市大学原子力研究所・川崎市西部)でも人工放射性核種Cs-134、Cs-137が検出された。福島原発事故により飛来した、これらの人工放射性核種を調査することで、事故による大気拡散や大気環境への影響を解明する端緒となることが期待される。 本研究では、東京近郊の川崎市郊外を中心とした事故直後と1年後の大気試料中のγ線放出核種(Cs-134、Cs-137)の解析結果について報告する。更に放射性Csの化学形態を調査するためにCsの抽出実験を行ったので報告する。

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