- 著者
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板井 啓明
兵部 唯香
田辺 信介
- 出版者
- 一般社団法人日本地球化学会
- 雑誌
- 日本地球化学会年会要旨集
- 巻号頁・発行日
- vol.60, 2013
琵琶湖の湖底表層には、マンガン濃集層が広く存在することが知られている。このマンガンは主に酸化物態で存在することから、近年の琵琶湖の貧酸素化により還元反応が進行し、湖水へ大量溶出することが懸念されている。本研究では、琵琶湖北湖盆7地点で採取したコア堆積物と間隙水の化学組成を基に、今後貧酸素化が進行した際のマンガンの形態変化および固-液分配変化を仮定し、拡散モデルを用いて底泥からの溶出フラックスの変化を推定した。その結果、貧酸素化にともなう溶出挙動変化は地点間で異なるものの、底泥からの溶出フラックスとして最大で現在の20倍程度に増加ことが推察された。