著者
川口 淳一郎 國中 均 吉川 真
出版者
日本鉱物科学会
雑誌
日本鉱物科学会年会講演要旨集
巻号頁・発行日
vol.2010, pp.62-62, 2010

小惑星探査ミッション「はやぶさ」は世界初の小惑星サンプルリターンミッションである。2003年5月に打ち上げられ、2005年9月に小惑星イトカワに到着、そしてイトカワの観測を行った後、その表面からの物質採取を試みた。その後、燃料漏れなどの大きなトラブルがあり、地球帰還は3年遅れの2010年6月となった。いくつかのトラブルを抱えながらも、カプセルを地球に帰還させることに成功した「はやぶさ」は、太陽系天体往復探査の第一歩を踏み出したことになる。今後、「はやぶさ」の経験を生かして、より確実な技術開発へと進んでいくことになろう。一方、「はやぶさ」が探査したイトカワは、その大きさが500mほどしかない小さな天体で、このような天体の探査も世界初の試みである。現時点(2010年7月)では、イトカワの物質が採取されたかどうかは分かっていないが、イトカワについても多くの科学的成果を挙げている。

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