著者
荒田 玲子 渡辺 敦子
出版者
日本調理科学会
雑誌
日本調理科学会大会研究発表要旨集
巻号頁・発行日
vol.25, 2013

【はじめに】節分に巻きずしを食べる習慣の起源・発祥には諸説がある。江戸時代から明治の初めに大阪の商人達が、商売繁盛、無病息災を願って行われたものが、その後大阪鮓組合や大阪海苔問屋協同組合の販売促進の宣伝により大阪を中心に広がり、1989年広島のセブンイレブンが最初に「恵方巻き」として販売し全国に広がったとされる。【目的】本学会特別研究「調理文化の地域性と調理科学:行事食・儀礼食」において調査した行事のうち、認知度、喫食経験ともに高値であった節分の行事食の中から、巻きずし(のり巻き)に注目し、47都道府県におけるその喫食変化を調べることにより、県や地域の違いを掘り起こすことを本研究の目的とした。【方法】特別研究のデータを各都道府県単位で、その調査単位に10年以上居住する対象者のみを抽出し、「節分認知」「節分経験」「喫食経験」「巻きずしの喫食状況」「巻きずしの調理状況や食べ方(以前)」「巻きずしの調理状況や食べ方(現在)」「変化した時期」の項目について集計し、その喫食変化について検討した。【結果】節分に丸かぶり寿司あるいは、恵方巻きと呼ばれる太巻きずしを食べる習慣は、他の地域に比べ、大阪府を中心に近畿圏に多くみられた。「福巻寿司発祥の地の碑」がある栃木県においても、大阪より少ないが、他の関東圏より「毎年食べる」が多く、「途中から」と答えたものは少なかった。「外で食べる」が以前も現在も少なく、「買う」か「家庭で作る」が多かった。これは、巻きずしの食習慣の発祥に由来すると思われる。

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こんな論文どうですか? 特別研究「調理文化の地域性と調理科学:行事食・儀礼食」にみる節分における巻きずし喫食の変化(荒田 玲子ほか),2013 https://t.co/KFizMnB0Qb 【はじめに】節分に巻きずしを食べる習慣の起源・発祥には諸…
今年もこの季節になりました。 「恵方巻き」は1989年にセブンイレブンが生み出した造語である、ということがさらっと記述されている論文。 https://t.co/9rIvAR5x3r
@makotodeth 恵方巻きは関西のごく一部にあった「節分に恵方を向いて太巻きを食べる」という名もなき風習に、セブンイレブンが着目して「恵方巻き」と命名し販売したら全国的なヒットになった、という論文があります。 https://t.co/9rIvAR5x3r
こんな論文どうですか? 特別研究「調理文化の地域性と調理科学:行事食・儀礼食」にみる節分における巻きずし喫食の変化(荒田 玲子ほか),2013 https://t.co/KFizMnB0Qb 【はじめに】節分に巻きずしを食べる習慣の起源・発祥には諸…
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CiNii 論文 -  特別研究「調理文化の地域性と調理科学:行事食・儀礼食」にみる節分における巻きずし喫食の変化 https://t.co/pOEYztSj0Z #CiNii

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