- 著者
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興梠 克久
大内 環
垂水 亜紀
北原 文章
- 出版者
- 日本森林学会
- 雑誌
- 日本森林学会大会発表データベース
- 巻号頁・発行日
- vol.124, 2013
NPO法人土佐の森・救援隊が考案した自伐林家による林地残材の資源化を導入又は導入検討中は全国で56箇所あり(2012年11月)、①大型機械でなく軽トラック・チェーンソー、軽架線(安価な集材用機械)等を用いた小規模な担い手を想定していること、②副業型または専業型自伐林家へのステップアップとして林地残材の収集運搬という比較的誰もが取り組みやすい方法を取っていること、③出荷者に対価の一部を地域通貨で支払い地域活性化を企図していることが特徴である。これまで研究例がほとんどない,土佐の森方式を導入した地域を対象に,全国アンケート調査(2012年,配布17地域、回収10地域)および聞き取り調査(2012年,3地域)を実施し,①既存の自伐林家が活躍し、新規の自伐林家の開拓にあまり結びついていないケース,②既存の自伐林家に加え、新たに自伐を開始し、副業・専業自伐林家へのステップアップがみられるケース,③自伐林家が少なく、都市住民の森林ボランティアを活用しているケースに分類し,自伐林業の普及、林地残材の有効活用、地域活性化の3つの観点から,全国展開する土佐の森方式の活動の現状と課題を明らかにした。