著者
太田 充恒 鍵 裕之 津野 宏 野村 昌治 今井 登
出版者
日本地球化学会
雑誌
日本地球化学会年会要旨集
巻号頁・発行日
vol.56, pp.313-313, 2009

土壌中の有機物や2価鉄などによって、有害な6価クロムが無害な3価クロムへ還元される反応は、環境化学的に重要である。演者らは、人工汚染土壌標準試料であるJSO-2(現在配布停止)中の6価クロムが、作成後5年以内に全て3価に還元されたことに着目し(Tsuno et al., 2006)、土壌中での有害元素の反応機構の解明に取り組んでいる。平成18年度の地球化学会年会(太田・津野・鍵・福良・野村・今井)では、状態分析法を用いて汚染土壌中のクロムの化学形態特定を行い、6価クロムが還元され3価の水酸化クロムとして存在していることを報告した。今回は、X線吸収端微細構造(EXAFS)解析を用いて詳細な構造解析を行うことで、その反応過程について新たに知見を得たので報告する。

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