著者
小原 一朗 矢崎 一史
出版者
社団法人 におい・かおり環境協会
雑誌
におい・かおり環境学会誌 (ISSN:13482904)
巻号頁・発行日
vol.42, no.4, pp.248-256, 2011

植物の香りは人間生活の中に深く入り込み,様々な場面で暮らしを豊かにしている.植物の芳香成分の中でも,特にモノテルペンと総称される揮発性有機化合物は,ハーブや花の複雑な芳香成分の主要なグループを形成する.我々は,近年発展が著しい植物分子生物学の知見を応用し,ハーブの一種であるシソ由来のリモネン合成酵素遺伝子を,芳香成分を作る樹木であるユーカリに導入した.その結果,ユーカリオイルの芳香成分の蓄積量を最高で約5倍に増加させることに成功した.本稿では,こうした香りのエンジニアリングにおいて基礎研究が極めて重要な役割を果たしたこともあわせて報告する.

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こんな論文どうですか? シソ由来リモネン合成酵素遺伝子を分子ツールにしたユーカリオイルの代謝工学(小原 一朗ほか),2011 https://t.co/8NGkx9cFnX

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