- 著者
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佐々木 玲子
石沢 順子
- 出版者
- 一般社団法人 日本体育学会
- 雑誌
- 日本体育学会大会予稿集
- 巻号頁・発行日
- vol.67, pp.208_2-208_2, 2016
<p> 子どもの体力・運動能力の低下や身体活動量の減少が問題とされている中で、幼児期から適切な運動の量と質を確保することの重要性が指摘されている。日常的に身体活動量の多い子どもは運動能力も高いという傾向がこれまでの研究で示されてきたがその多くは横断的なデータによるものである。そこで本研究では、幼児を対象にしたこれらの関係を縦断的な視点から検討することを目的とした。対象は、東京都内の公立幼稚園に通う男女45名であり、年少クラス在籍時および1年後同時期の年長クラス在籍時に同一の測定を行った。運動能力は25m走、立幅跳、ソフトボール投げ、体支持持続時間、連続両足跳越しの5種目を、身体活動量は3軸加速度計式活動量計を用いた8日間の連続測定により1日あたりの歩数と中高強度活動時間を指標とした。それらから運動能力や身体活動量の経年変化および各項目の関係性について検討した。全般に運動能力は各種目とも1年間で統計的に有意な向上を示した。身体活動量は、平日における中高強度活動時間のみ有意に増加した。運動能力、身体活動量、ならびに各項目間の関係性は、年少から年長かけてより明確にみられる傾向であった。</p>