- 著者
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大田 穂
木塚 朝博
- 出版者
- 一般社団法人 日本体育学会
- 雑誌
- 日本体育学会大会予稿集
- 巻号頁・発行日
- vol.67, pp.256_2, 2016
<p> ソフトボールは、野球よりも塁間が約9m短い(ソフトボールの塁間は18.29m)ために、走者が塁に達するまでの時間も野球以上に短い。内野手は、走者が塁に達するまでの時間的制約下でゴロ処理、つまりゴロの捕球から送球までを完了しなければならないため、ゴロの捕球および送球の正確さのみでなく素早さも求められる。したがって、ソフトボールにおいて内野ゴロを正確かつ素早く処理できる技能を向上させることは重要な課題である。このような背景から、本研究ではソフトボールのゴロ捕球技能に着目し、実戦的な速いゴロを捕球できる選手の特徴を明らかにすることを目的とした。技能レベルが低程度から中程度の女子ソフトボール選手を対象として、2種類の速度(約40km/h・約70km/h)で転がされるゴロを捕球する課題を実施し、それらの課題の成功率および捕球時の動作を評価した。その結果、約40km/hの速度のゴロではほとんどの選手で高い捕球成功率であったが、約70km/hの速度のゴロでは捕球成功率に差がみられた。この差には、目線の高さが影響していることが示唆された。</p>