- 著者
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高橋 京子
- 出版者
- 一般社団法人 日本体育学会
- 雑誌
- 日本体育学会大会予稿集
- 巻号頁・発行日
- vol.67, pp.328_2, 2016
<p> 南インド、ケーララ州に伝承されるマーシャルアーツのカラリパヤットを対象に、カラリパヤット固有の身体について考えることを目的とする。カラリパヤットはインドの伝統医学アーユルヴェーダが基盤となっている。全身にオイルを塗ってからエクササイズを開始したり、急所、ツボを意味するマルマンの概念に基づいて急所を防衛する姿勢が、カラリパヤットの型となっていたりする。これらはアーユルヴェーダに基づくものであるが、それのみならず、カラリの守護神である女神の祭壇が、時には人類のシンボルとして解釈されるなど固有の身体の捉え方も存在している。このように、カラリパヤットにおける身体の捉え方にまつわる事象を取り上げ検証することで、カラリパヤットの身体とはどのようなものであるかを考える。</p>