著者
大森 肇
出版者
一般社団法人 日本体育学会
雑誌
日本体育学会大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.67, pp.51_1, 2016

<p> 近年、各代謝系や臓器が独立して機能するのではなく、互いに連携して恒常性を維持するという臓器連関の概念が定着してきた。運動時にも、状況に応じて様々なエネルギー供給機構が駆使され、プレーヤーが縦横無尽に各々の役割を果たす。また、運動を続ける側面の一方で、運動を止める側面もある。生体破綻を防ぐためである。競技はこの機構にどう抗うかを競っているとも言える。宮﨑先生には持久性運動時の筋・肝での代謝調節について、またエネルギー代謝状態を低侵襲的に評価する方法についてお話いただく。石倉先生には、長時間運動時の血糖低下とそれを抑制するタウリン摂取の効果・機序についてお話いただく。越中先生には、活動筋で生じた熱が肝臓に伝達されて生じるエネルギー代謝効果への関与について論じていただく。最後に大森が、高強度運動により出現する疲労に及ぼすシトルリン摂取の効果とその機序について言及する。運動生理学が手法的に細分化し、視点がミクロへと深化する一方、改めて生体全体を見渡す視点の重要性が問われている。代謝の本質は動的平衡にある。代謝バランスと臓器連関という視点が、運動生理学の発展にとっての一助になれば幸いである。</p>

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こんな論文どうですか? 運動時の代謝と臓器連関(大森 肇),2016 https://t.co/SvBl9rnD0f <p> 近年、各代謝系や臓器が独立して機能するのではなく、互いに連携して恒常性を維持するという臓器連関の概念が定着してきた。運動時…

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