著者
中山 雅雄
出版者
一般社団法人 日本体育学会
雑誌
日本体育学会大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.67, pp.35_1, 2016

<p> 担任制で授業を行う小学校には運動を苦手とする教員もおり、特に手でボールを扱うスポーツに比べ、足でボールを扱うサッカーは教えにくい運動の一つです。一方で、サッカーはルールが比較的簡単で、特別な道具を必要としない手軽さがあり、ゲームそのものにおもしろさを感じられるスポーツでもあります。</p><p> JFAが蓄積してきた経験や知見に基づき、教員の方々にサッカーの楽しさや価値を理解してもらいサッカーの授業の進め方を提案できないかを模索しながら、これまでに約70回、約1800名の教員を対象にした研修会を行っています。また、教員が『すぐに使える教科書』というコンセプトで作成した書籍を発刊しました。</p><p> 子どもたちがサッカーそのものを楽しむ、サッカーの良さを感じることができる授業が展開できるように、1時間ごとの指導案を例示してあります。単元が進むにつれて、子どもたちが向上していくようにスモールステップの展開にしてあり、実践した教員が「これならできそうだ」「ほかの体育でも活用できそうだ」というような場の設定や声かけ、グルーピング、苦手・得意な子への対処などの指導法にも触れています。</p>

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