- 著者
-
石澤 伸弘
- 出版者
- 一般社団法人 日本体育学会
- 雑誌
- 日本体育学会大会予稿集
- 巻号頁・発行日
- vol.67, pp.96_2, 2016
<p> 教員の高齢化や体罰事件などに端を発した、部活動やクラブ活動など課外活動(以下、部活動)への問題点や限界説が叫ばれて久しい。最近では「部活顧問はブラック過ぎる」とのことで、中学・高校の部活動を巡り、顧問を務める教員の多忙さや、休日返上の活動などの問題点を改善しようと、若手教員らのネットによる署名活動も行われている(氏岡、2016)。北海道教育大、東京学芸大、愛知教育大、大阪教育大の4教育系大学が連携して、教員養成の高度化支援システムの構築を目指す「HATOプロジェクト」において、全国の小・中・高校の教員を対象に「教員の仕事と意識に関する調査」を実施し、5,373名より回答を得た。本調査では、上記した部活動に関する問題点を裏付ける結果が示され、「部活動・クラブ活動の指導が負担である」と回答している教員が小学校で約35%、高校で約60%、そして中学では約70%存在することが明らかとなった。</p>