- 著者
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松尾 量子
- 出版者
- 一般社団法人 日本家政学会
- 雑誌
- 一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集
- 巻号頁・発行日
- vol.66, 2014
<b>目的</b> 現在、日本各地で観光や地域の活性化を目的としてマスコット・キャラクターが活用されている。今回、山口県のマスコット・キャラクターである「ちょるる」のためのボーイスカウト衣装を制作する機会を得たことから、「スカウトちょるる」の衣装制作を通して、マスコット・キャラクターが着用する服飾の意味や役割をさぐることを目的とする。 <br> <b>方法</b> 本研究は、2013年の日本ジャンボリー開催に伴って、山口県の世界ジャンボリー開催支援室から山口県のマスコット・キャラクター「ちょるる」のための衣装制作の依頼を受けて実施したものである。「スカウトちょるる」のヴィジュアル・イメージをもとに着脱が容易で動きやすいことを重視して制服は上下一体型のつなぎとし、ワッペンには、県花である夏みかんの花をモティーフとしたデザインを考えた。帽子は「ちょるる」の頭部の形状と全体のバランスを考慮したデザインである。<br> <b>結果 </b>最初に制服のみを制作して、日本ジャンボリー開催の100日前イベント(2013年4月21日)において「スカウトちょるる」をお披露目した。その後7月までの間に装飾品や帽子の制作を行い、7月12日に「スカウトちょるる」としての完成形を披露した。今回の衣装制作を通して、マスコット・キャラクターにおける服飾の意味とキャラクターらしさの関わりについての検証を行うことができた。<br>