- 著者
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鶴田 燃海
向井 譲
- 出版者
- 日本森林学会
- 雑誌
- 日本森林学会大会発表データベース
- 巻号頁・発行日
- vol.125, 2014
SSRマーカーを用い、日本のサクラを代表する園芸品種ソメイヨシノの連鎖地図を構築した。Mapping pedigreeにはソメイヨシノ(CY)を種子親、野生種のエドヒガン(E750)を花粉親としたF<sub>1</sub>の実生178個体を用いた。Pseudo-testcross法により、50のSSRが座乗した、期待される8連鎖群からなる384.8cMのCY mapおよび、SSR11座からなる130.3cMのE750の部分地図が構築された。<br>このソメイヨシノとエドヒガンとの交雑による実生のうち101個体は、生育不全により本葉の展開から数ヶ月以内に枯死した。実生でみられた生育不全は雑種不和合の一つと考えられ、構築した地図にこの生育不全(HIs: Hybrid inviability of seedlings)のマッピングを試みた。<br>HIsと関与する遺伝子領域を、健全な実生と生育不全の実生とでマーカー分離比の歪みの比較を行うことにより、また遺伝子型と形質との関連解析および、QTL/MTLマッピングにより探索した。これらの結果はすべて、HIsがCY mapの第4連鎖群、BPPCT005およびBPPCT010マーカー間の12.3cMの領域に位置することを示した。