著者
金久保 正明
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
日本知能情報ファジィ学会 ファジィ システム シンポジウム 講演論文集
巻号頁・発行日
vol.29, pp.185, 2013

近年,所謂「ことば工学」の一環としてシステムに駄洒落を自動生成させる試みが盛んになり,駄洒落に基づくなぞなぞの生成等,様々な応用の他,面白い駄洒落を自動的に絞り込む方法等も模索されている.一方,形態素解析では入力文に対して複数の形態素解析結果が得られることがあり,このとき意図されていなかった解析結果は駄洒落としてみなすことができる.また,駄洒落とみなせる複数の文の間では,共通する読みの平仮名文字列に於ける双方の単語区切り位置が食い違う場合もあり,これらは意外性の高い駄洒落になると思われる.そこで,本論文では形態素解析を類音に拡張し,文節レベルの変換が可能なシステムを提案する.駄洒落の面白さを高めるため,通俗的な名詞群を基本体言とし,他の単語もそれらと連接する可能性の高いもので揃えた.区切り位置の異なる文が生成され易くするため,短い単語を増やし,特に文頭,文末に来る読み一字の単語を多く登録するような工夫をしている.詳細な試験評価により,一定レベルの意外性,面白さを有する変換文の生成が確認された.

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ダジャレの研究はやってる人多いよね 子音の音韻類似度を用いた 併置型駄洒落検出手法の有効性について https://t.co/n1HXQxDeh3 形態素解析手法を用いた類音文変換システムの提案 https://t.co/A7MgQFtJbe コンピュータによる駄洒落の研究 https://t.co/QQMrnzOIIB

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