著者
庵 功雄
出版者
日本語教育学会
雑誌
日本語教育 (ISSN:03894037)
巻号頁・発行日
vol.142, pp.58-68, 2009

<p> 「でしょう(だろう)」には推量と確認の2つの用法がある。しかし,実際の発話データを分析した結果では確認が多数派である。特に,推量の「でしょう」の言い切りの用法は極めて少ない。「でしょう」で言い切ることができるのは発話者が「専門家」である場合(天気予報はその典型である)など一部の場合に限られる。にもかかわらず,日本語教科書では推量の「でしょう」(言い切り)は必ず導入されている。これは「体系」を重視する日本語学的発想によるものであり,「日本語学的文法から独立した」日本語教育文法という立場からは否定されるべきものである。本稿では発話データと日本語教科書の分析を通して,「でしょう」の実相を明らかにし,それに基づいて「でしょう(及び「だろう」)」の導入の順序について論じる。本稿は白川(2005)らが主張する日本語教育文法の内実を豊かにすることを目指すものである。</p>

言及状況

外部データベース (DOI)

Yahoo!知恵袋 (1 users, 1 posts)

こちらの論文によると、実際に使われる「でしょう」は「だよね」と同じ確認に使われるのがほとんどだそうです。http://ci.nii.ac.jp/naid/40016777433

Twitter (1 users, 3 posts, 1 favorites)

[日本語教育関連の論文・資料 425] ◇ 推量の「でしょう」に関する一考察 https://t.co/Dd9aFAA2Ik #日本語教師 #日本語教育 #日本語学校
[日本語教育関連の論文・資料 425] ◇ 推量の「でしょう」に関する一考察 https://t.co/Dd9aFAzuSM #日本語教師 #日本語教育 #日本語学校
[日本語教育関連の論文・資料 425] ◇ 推量の「でしょう」に関する一考察 https://t.co/Dd9aFAR5Kk

収集済み URL リスト