著者
若木 常佳
出版者
全国大学国語教育学会
雑誌
国語科教育
巻号頁・発行日
vol.81, pp.32-40, 2017

<p>教師は,自分の内なる自己(「ゲシュタルト」)を教師にとって望ましい形で育成する必要がある。この目的のために,教師を養成し指導する機関はどうすればよいのか? この課題に対し,自己の内面を教師として望ましい姿に育て続けているY氏を対象として,Y氏の内面に構築された「思考様式」の形成過程を追究した。その結果,教師の養成と指導に3つの手掛かりを得た。1点めは,指導技術と教育観についての学修の順序に関すること,2点めは,教師(教師になろうとする者も含む)と教師教育者の両者が「ゲシュタルト形成に関わる成長史」について理解すること,3点めは,他者との関わりも含め,学修内容の相対化を意識させることである。</p>

言及状況

外部データベース (DOI)

Twitter (1 users, 1 posts, 0 favorites)

ゲシュタルト心理学は、統合教育出身・後期手話習得聴覚障害者たちの多様な自己同一性(自我)再構築過程の分岐状況を考察するときに役に立つのかもしれない。 国語科教師の「思考様式の形成史」への着目――「ゲシュタルト形成に関わる成長史」の段階を取り上げて―― https://t.co/CeqQDqYQYl

収集済み URL リスト