著者
湊 柊一郎 芳地 泰幸 岩浅 巧 水野 基樹
出版者
一般社団法人 日本体育学会
雑誌
日本体育学会大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.68, pp.102_1, 2017

<p> 従来の組織研究においては、リーダーとは唯一無二の存在であり、そのリーダーの資質や行動特性などから、フォロワーに対して有効なリーダーシップの研究が展開・蓄積されてきた。しかし、スポーツチームを対象とした小川ら(2007)の報告によると、「個々の選手も指導者と同様の価値ある情報を持つようになったため、伝統的なトップダウン型のチームでは成果をあげにくく、新たなチームの形が求められている」と報告されている。つまり、メンバー一人ひとりがチームを牽引することの重要性が高まっている。このような中、従前のリーダーシップ研究とは一線を画す「シェアド・リーダーシップ」という概念が提唱され、注目を浴びている。石川(2013)はシェアド・リーダーシップの度合いが高いチームとは、リーダーを含むチームメンバーそれぞれが、チーム目標達成に向けて必要なリーダーシップを双方向的に発揮している状態であるとしている。以上を踏まえ本研究では、大学野球組織を対象に、シェアド・リーダーシップを醸成するための組織風土と従来のリーダー(監督)の役割を(競技レベルの差異を含め)質問紙調査による量的分析から検討することを目的とする。</p>

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