- 著者
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杉山 卓也
- 出版者
- 一般社団法人 日本体育学会
- 雑誌
- 日本体育学会大会予稿集
- 巻号頁・発行日
- vol.68, pp.18_1-18_1, 2017
<p> 静岡はサッカー王国として名を馳せ、清水エスパルス、ジュビロ磐田という名門チームや、バスケットボール、ラグビー、陸上の強豪チームを抱えるなど、温暖な気候もあってか、スポーツは盛んのように思える。サッカーにおいては、日本代表における静岡県出身者は減り、前述したJリーグの2チームは近年2部リーグ落ちを経験するなど苦戦しているが、静岡県内にJクラブは4チーム存在し、静岡という地域に本当にサッカーが根付いているのだと感じる。依然として、若年層のサッカー競技人口も多い。かなりの割合の子供がサッカーをやっているように思えるが、現実的にはプロのレベルに到達するまでに、大多数が淘汰される。彼らに他のスポーツの適性を見いだすことはできるのであろうか?他の選択肢を与えることで、彼らが高いレベルで競技を行ったり、好きな種目に出会える可能性を高めることができるのではないだろうか。それらを踏まえ、若年層での多様なスポーツ経験の必要性や、身体的側面・心理的側面からの適所に人材を配置するなど、限られた人的資源を有効に活用すべく、依然として多いサッカー競技者からの種目転向の可能性を考える。</p>