著者
大日向 雅美
出版者
公益財団法人 医療科学研究所
雑誌
医療と社会 (ISSN:09169202)
巻号頁・発行日
vol.27, no.1, pp.21-30, 2017
被引用文献数
1

<p>少子化対策には「人口政策」と「ウェルビーイング(健康で幸せな暮らしの実現)」の2つの面がある。この2つの面を整理し,国・基礎自治体・企業や社会・個人がそれぞれどのようなスタンスで少子化対策に臨むべきかの議論が必要である。1990年の1.57ショックに始まった日本の少子化対策を見ると,ややもすると「人口政策」と「ウェルビーイング」の議論が混同してきた面も否めない。しかしながら,さまざまな試行錯誤を経て2015年4月に,今後の日本社会の少子化対策のあるべき姿を定めたものと言える「子ども・子育て支援新制度」がスタートした意義は大きい。本稿では1990年から今日までの四半世紀に及ぶ少子化問題とその対策においてなされてきたことを振り返りつつ,今後の少子化対策としての子育て支援について考える。</p>

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[fertility][Japan][policy][child] 大日向 雅美 (2017) _医療と社会_ 27(1):21-30 ISSN:09169202

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大日向 雅美 (2017) _医療と社会_ 27(1):21-30 ISSN:09169202 / “CiNii 論文 -  少子化問題を考える : 少子化問題の哲学的・社会政策的考察 (特集 子どもをめぐる諸課題を考える : …” https://t.co/Q3tPkcIiFn

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