著者
疋田 善平
出版者
一般社団法人 日本農村医学会
雑誌
日本農村医学会学術総会抄録集 (ISSN:18801749)
巻号頁・発行日
vol.58, pp.401, 2009

〈すじがき〉私は母からは供養して人助けを,父からは三<BR>方よしを仕込まれ,国立京都病院で予防に勝る治療なし,<BR>と,イメージ療法を学びました。<BR>高知の僻地で住民参加のPPC 医療から,満足死を提唱<BR>し,全村病院構想からケア完備集落構想・在宅ホスピスへ<BR>と前進するも,施設死が70%を超える様になり,この70%<BR>をどう考えたらよいのか? 誰もが住み慣れた地域の自宅<BR>で自分らしく暮らしたいが,ケアが必要になった時,ケア<BR>を求めて施設に入るが,ケアは人に必要なので,施設には<BR>無くても良いから〔住まい〕と〔ケア〕を分離して,ケア<BR>を宅配すれば,入所による損失…地域を・家族を・自分を<BR>…等々を失うことなく自宅で終われるでしょう。<BR>ところが,日本には古来,物より心・人の道を大切にす<BR>る素晴らしい文化があり,ケア,即ち人をお世話するの<BR>は,ひとを思いやる心が基本にあるのです。然し,戦後,<BR>育児方法や核家族化など,アメリカナイズされ,自己中心<BR>的で金権至上の市場原理主義から,競争社会へと社会環境<BR>が変化し,家族の絆が薄くなり,相互扶助力の低下に加<BR>え,結晶的能力の低下,等々が思いやる心が無くなり<BR>秋葉原事件などが起ったのではと思う。(日米育児差・2<BR>~3の成績を示す)<BR>〈まとめ〉前回は満足死した方々は家族の絆が強く,宗教<BR>心があり,仕事熱中人etc でしたから,老人の願望である<BR>家庭円満,子供に迷惑をかけない,延命医療お断り,出来<BR>たら自宅で終わりたいでしたから,自分の願望をバネに家<BR>族の絆をと申しましたが,今回は家族の絆を強くする,家<BR>族を思いやる心を,お隣さんにも,いや,他人様にも同じ<BR>気持ちで毎日を暮らせば,それは必ず自分に返ってきま<BR>す。そうすると自分もうれしく心豊になり感謝して旅立て<BR>ますよ。<BR>

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