著者
不動寺 浩 澤田 勉
出版者
公益社団法人 日本セラミックス協会
雑誌
日本セラミックス協会 年会・秋季シンポジウム 講演予稿集
巻号頁・発行日
vol.2005, pp.338, 2005

著者らが開発した非極性溶媒により構造色が変化する人工オパール薄膜について報告する。単分散シリカ粒子を最密充填したコロイド結晶薄膜をガラス基板上にコーティングした。粒子間の隙間には紫外線硬化型のエラストマーを充填し硬化することでコンポジット化した。このエラストマーは溶解度パラメータが近い溶媒に漬けることで膨潤現象を生じる。その結果、薄膜内の配列粒子の周期が10nmレベルで変化することで構造色が長波長側へ変色する。この構造色変化は繰り返し行うことができる。本講演では非極性溶媒であるトルエン・キシレンなどをリトマス試験紙のように簡単に視認できることを報告する。

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