著者
亀島 欣一 中島 章 岡田 清
出版者
公益社団法人 日本セラミックス協会
雑誌
日本セラミックス協会 年会・秋季シンポジウム 講演予稿集
巻号頁・発行日
vol.2008, pp.3J07, 2008

本研究では,正に帯電した,あるいは酸に対応したシリカゾルを用いて粘土との複合体の作製を試み,複合状態と多孔性について調査した.シリカゾル溶液とモンモリロナイト溶液を所定のpHで混合して,シリカ/スメクタイト複合体を得た.複合体について,XRDを用いて結晶相と層構造を,窒素吸着法で多孔性を評価した.シリカゾルAKでは4~5にブロードなピークが観察され,粘土層間への層間導入が見られた.シリカゾルOではpH0.5の条件で5付近にピークが観察されたが,他は出発原料のモンモリロナイトと同様の層間を示した.細孔径分布において,AKは8~10nmに明瞭なピークが観察されたが,Oでは数10nm付近を中心としたブロードなピークが観察された.

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