著者
近藤 勇人 木嶋 恭一
出版者
一般社団法人 経営情報学会
雑誌
経営情報学会 全国研究発表大会要旨集
巻号頁・発行日
vol.2002, pp.37, 2002

本研究の目的は、アメリカンフットボールにおける攻撃力を評価する指標を提案することである。現在その攻撃力の評価には、QBレイティング・獲得ヤード・キャッチ数・タッチダウン数など様々な指標があげられる。ところがそれぞれの指標は選手個人の能力を測るものであったり、ディフェンスの強さに依存するものであったりして、厳密にオフェンスチームの能力を示すものであるとは言えない。そこで本研究では、まず、確率過程であるマルコフ連鎖を用いてアメリカンフットボールを表す。それにより、チームごとにプレーの全体数は異なるものの、その導かれた確率から、ある一定回数のプレーでどのような攻撃をすることができるのかという能力を表現できるので、ディフェンスに依存しない攻撃力を指標(Index of Offensive Ability)として導出する。さらに、この指数を実際の試合結果に適用して、その有効性を示す。

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