著者
古後 晴基 満丸 望 岸川 由紀
出版者
理学療法科学学会
雑誌
理学療法科学 (ISSN:13411667)
巻号頁・発行日
vol.33, no.3, pp.467-472, 2018
被引用文献数
1

〔目的〕高校男子サッカー選手のOsgood–Schlatter disease(以下,OSD)発症後を調査した.〔対象と方法〕201名を対象とし,質問紙調査と身体的要因6項目を測定した.OSD既往群と非既往群の2群間で身体的要因を比較し,OSD既往群は学年間で比較した.〔結果〕OSD既往者は41名で発症率20.4%,オッズ比1.16だった.OSD既往群は非既往群と比較して,大腿四頭筋筋力(軸脚)は有意な低値を認めた.OSD 既往者の1年生は2年生と比較して,大腿直筋筋厚(軸脚)は有意な低値を認め,その他は有意差が認められなかった.〔結語〕OSDは軸脚に好発する傾向が示され,OSD既往者は大腿四頭筋筋力(軸脚)が低く,1年生は2年生と比較して大腿直筋筋厚(軸脚)が薄いことが示された.

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