著者
古後 晴基 満丸 望 岸川 由紀
出版者
日本ヘルスプロモーション理学療法学会
雑誌
ヘルスプロモーション理学療法研究 (ISSN:21863741)
巻号頁・発行日
vol.8, no.2, pp.51-56, 2018-07-31 (Released:2018-10-05)
参考文献数
24

[目的]本研究の目的は,Osgood-Schlatter disease(OSD)発症後の膝伸展に関与する身体因子の特徴を明らかにすることであった。[対象と方法]高等学校男子サッカー選手でOSD 発症者41名(54膝),非発症者160名(320膝)を対象とし,膝伸展に関与する身体因子5項目を測定した。OSD の発症膝と非発症者の両膝の2群間で,身体因子を比較した。[結果]OSD の発症膝は非発症膝と比較して,大腿直筋筋厚が有意に高値を示し,中間広筋筋厚が有意に低値を示した。また,大腿四頭筋筋力が有意に低値を示し,ハムストリングスの筋伸長性が有意に高値を示した。[結語]OSD 発症後の膝伸展に関与する身体因子の特徴は,大腿直筋筋厚が厚く,中間広筋筋厚は薄いことが示され,大腿四頭筋筋力が低く,ハムストリングスの筋伸長性は高いことが示唆された。
著者
山田 諒大 古後 晴基 八谷 瑞紀 久保 温子 大川 裕行 坂本 飛鳥 満丸 望 藤原 和彦 岸川 由紀 溝田 勝彦 釜﨑 大志郎 溝上 泰弘 鎌田 實 大田尾 浩
出版者
公益社団法人 佐賀県理学療法士会
雑誌
理学療法さが (ISSN:21889325)
巻号頁・発行日
vol.8, no.1, pp.9-15, 2022-02-28 (Released:2022-04-29)
参考文献数
19

[目的]高齢者の転倒不安の有無に関係する身体機能を調査した。[対象]地域在住高齢者84名,75.5(71.0〜79.0)歳であった。[方法]測定項目は,転倒不安の有無,転倒経験,握力合計,上体起こし,膝伸展筋力体重比,長座体前屈,座位ステップ,片足立ち合計,30秒椅子立ち上がりテスト,timed up & go test,最大歩行速度とした。転倒不安あり/なしの違いに関与する身体機能を抽出するために強制投入法による多重ロジスティック回帰分析で検定した。[結果]転倒不安の有無を判別する身体機能は座位ステップ(オッズ比0.95)であり,予測式の判別的中率は84.4%であった。なお,座位ステップのカットオフ値は62.5回(AUC :0.70)であった。[結論]地域在住高齢者の敏捷性を改善することで転倒不安を軽減できる可能性が示された。
著者
古後 晴基 満丸 望 岸川 由紀
出版者
理学療法科学学会
雑誌
理学療法科学 (ISSN:13411667)
巻号頁・発行日
vol.33, no.3, pp.467-472, 2018
被引用文献数
1

〔目的〕高校男子サッカー選手のOsgood–Schlatter disease(以下,OSD)発症後を調査した.〔対象と方法〕201名を対象とし,質問紙調査と身体的要因6項目を測定した.OSD既往群と非既往群の2群間で身体的要因を比較し,OSD既往群は学年間で比較した.〔結果〕OSD既往者は41名で発症率20.4%,オッズ比1.16だった.OSD既往群は非既往群と比較して,大腿四頭筋筋力(軸脚)は有意な低値を認めた.OSD 既往者の1年生は2年生と比較して,大腿直筋筋厚(軸脚)は有意な低値を認め,その他は有意差が認められなかった.〔結語〕OSDは軸脚に好発する傾向が示され,OSD既往者は大腿四頭筋筋力(軸脚)が低く,1年生は2年生と比較して大腿直筋筋厚(軸脚)が薄いことが示された.
著者
満丸 望 平川 信洋 山田 道廣 八谷 瑞紀 大田尾 浩
出版者
公益社団法人 佐賀県理学療法士会
雑誌
理学療法さが (ISSN:21889325)
巻号頁・発行日
vol.4, no.1, pp.1-6, 2018-01-31 (Released:2018-06-06)
参考文献数
15

[目的]一枚のテーピングを足関節に貼付し,立位バランスへ及ぼす効果を検証した。[対象]対象は健常な若年成人41名(平均年齢18.9±0.3歳,男性28名,女性13名)とした。[方法]すべての対象者に 2 条件(テーピングなしとテーピングあり)を設定し,それぞれの足圧中心移動軌跡を測定し,裸足のノーマル群(N 群)とテーピングを施した介入群(I 群)で足圧中心移動軌跡を比較した。足圧中心移動軌跡は,安静立位および両足つま先立ち位で測定した。[結果]安静立位では N 群と I 群とのあいだに有意差は認められなかった。一方で,両足つま先立ち位では N 群と I 群とのあいだに総軌跡長(N 群:177.06±51.60 cm,I 群:158.05±35.81 cm)および単位軌跡長(N 群:5.90±1.72 cm/sec,I 群:5.27±1.19 cm/sec)において有意差(p <0.01)が認められた。[結語]一枚のテーピングを足関節へ貼付することで,不安定な立位を安定させる効果がある。
著者
村田 伸 安彦 鉄平 中野 英樹 満丸 望 久保 温子 八谷 瑞紀 松尾 大 川口 道生 上城 憲司
出版者
日本ヘルスプロモーション理学療法学会
雑誌
ヘルスプロモーション理学療法研究 (ISSN:21863741)
巻号頁・発行日
vol.8, no.3, pp.113-117, 2018-10-16 (Released:2018-10-19)
参考文献数
17
被引用文献数
1

本研究の目的は,幼児の通常歩行と最速歩行時の歩行パラメータの特徴を明らかにすることである。対象児50名(男児16名,女児34名)の歩行分析を行った結果,全ての歩行パラメータに性差は認めなかった。また,最速歩行時には通常歩行時よりも歩行速度・歩行率・ストライド長・歩幅は有意に高まり,立脚時間・両脚支持時間・遊脚時間は有意に短縮した。それらの効果量は,距離因子(d=0.74~0.81)よりも歩行率(d=1.84)や時間因子(d=1.51~1.88)が大きかった。さらに,通常歩行速度は歩行率・ストライド長・歩幅・立脚時間・両脚支持時間・遊脚時間の6項目と有意な相関が認められたが,最速歩行速度と有意な相関が認められたのは歩行率・立脚時間・両脚支持時間・遊脚時間の4項目であった。これらの結果から,幼児期の歩行を評価し結果を解釈する場合は,性差の影響を考慮する必要のないことが示された。また,歩行能力を向上させるためには,歩幅やストライド長を広げる戦略が有効と考えられた。