著者
若松 千裕 石合 純夫
出版者
日本神経心理学会
雑誌
神経心理学 (ISSN:09111085)
巻号頁・発行日
vol.34, no.4, pp.299-309, 2018

<p>名称の通常表記が仮名の物体について,語頭文字cue(通常文字cue,例:ピアノ→ピ)が語頭音cueよりも呼称を促した2例を対象に,通常文字cueの呼称促進機序を検討した.症例1は30歳代男性,左脳腫瘍術後.症例2は60歳代女性,左脳膿瘍術後.2例ともに,呼称の誤反応は無反応と意味性錯語であり,呼称障害の機序は意味記憶から音韻性出力辞書へのアクセス障害と推定した.呼称失敗時に与えた通常文字cueは,語頭音cueよりも有意に強い呼称促進効果を示した.Cueの音読と復唱は良好であった.通常文字cueは,表記妥当性が高く,音韻経路に加えて視覚性語彙経路を経て,音韻性出力辞書の賦活を促したと考えられる.</p>

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こんな論文どうですか? 仮名による語頭文字cueの呼称促進機序:語頭音cue効果の乏しい失語例による検討(若松 千裕ほか),2018 https://t.co/Pz2KNFrwGB <p>名称の通常表記が仮名の物体について,語頭文字cue(通常文字…
こんな論文どうですか? 仮名による語頭文字cueの呼称促進機序:語頭音cue効果の乏しい失語例による検討(若松 千裕ほか),2018 https://t.co/Pz2KNFrwGB <p>名称の通常表記が仮名の物体について,語頭文字cue(通常文字…

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