著者
石川 巧
出版者
日本文学協会
雑誌
日本文学 (ISSN:03869903)
巻号頁・発行日
vol.63, no.1, pp.61-72, 2014

<p>本稿は、日本の高等教育機関において近代文学という学問が正式に承認され、汎用性のある教科書が編まれるようになったのはいつ頃からか? という問いを立てることから出発し、明治・大正期から昭和戦前期に至る教科書の変遷を追跡したものである。特に、大学講義用教科書の定義を明確にし、詳細な文献調査にもとづいてその起源を明らかにすることに力を注ぐとともに、それぞれの教科書がどのような目的と方法をもって学生の文学的リテラシーを涵養しようとしたかを考察している。</p>

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[きょうかしょ] "戦時中の教科書としては抜群の完成度をみせた『校注 近代文学』だが""各作品に関する懇切丁寧な「梗概」や「解説」を付して、作品そのものを読まなくても内容が理解できるような手助けを試みている" →ブクマ。

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