- 著者
-
石村 広明
- 出版者
- 一般社団法人 日本体育学会
- 雑誌
- 日本体育学会大会予稿集
- 巻号頁・発行日
- vol.69, pp.278_2, 2018
<p> 高等学校の運動部活動の全国大会は、多くの競技者にとって目標とするところであり、応援する人たち、ファンにとっても注目が集まるところである。そこで出場校や注目選手だけでなく毎年のように話題となるのが「イメージソング」である。それらの楽曲はアーティストが大会のために作詞・作曲するものが多く、その曲の歌詞、メロディーはまさにその大会、競技を象徴するものであると考えられる。</p><p> ORICON NEWSの「シングルCD売り上げランキング」を見ても、その大会のイメージソングとして用いられている楽曲は、大会期間を含めたその前後に最も高いランキングを示し、上位に出ることも珍しくない。つまり、それらのイメージソングは大会を象徴する曲として人々に受け入れられ、支持されているということである。つまり、その曲が聴く人々の中に「高校スポーツ観」を形成しうるともいえるだろう。</p><p>そこで本発表では、イメージソングのテキストを手掛かりとして用いて、高校スポーツとイメージソングの関係性、イメージソングが表象する競技らしさについて明らかにしていく。</p>