著者
塚原 修一
出版者
日本高等教育学会
雑誌
高等教育研究 (ISSN:13440063)
巻号頁・発行日
vol.10, pp.151-163, 2007

<p> 日本の現在の大学改革は,トロウのいうエリート型からユニバーサル型へと,2段階にちかい大幅な変革を行うものである.大学改革に関する和書の刊行が急増していて,日本は大学改革の時代にある.本学会の会員には,改革の中核人材として活躍している者が多いと推察される.本学会の大会発表は,大学改革の構成要素をとりあげるものが多かった.そのなかから,大学評価(個別大学の評価,高等教育システムの評価),科学技術政策と大学(研究開発活動,高度人材養成),政策過程とその変容(高等教育から職業への移行,他府県など外部との関係,政策過程分析の展開)をとりあげ研究動向と課題を整理した.今後,本学会が政策にとくに貢献する活動として,高等教育に関する包括的な調査研究と,府省などにまたがる課題の調査研究があることを述べた.</p>

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