- 著者
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日比野 幹生
- 出版者
- 一般社団法人 日本体育学会
- 雑誌
- 日本体育学会大会予稿集
- 巻号頁・発行日
- vol.70, pp.193_2, 2019
<p> 近年、オリンピックをはじめとする国際競技大会においては、多くの参加国・地域がメダル獲得のために争奪戦を繰りひろげている。このような中にあって、デンマークは小国であるにも関わらず、リオデジャネイロオリンピックでは金メダル2個、銀メダル6個、銅メダル7個、合計15個のメダルを獲得している。なぜ、デンマークはこのような成功を収めることができたのか。我が国では少子化と言った人口構造の変化からアスリートとなり得る年代の人口減少は間違いなく起こることとなる。昨今、教員の負担軽減などから運動部活動の規模縮小の方向性が打ち出された。2020年東京オリンピックに向けた競技者の育成強化では従来にはない巨額の強化費が投入されているが、大会終了後に同様の強化費が確保できるとは考えにくい。そこで、本研究では、デンマークのエリートスポーツ政策に焦点をあて、その特性を明らかにすることで、我が国の今後のエリートスポーツ政策の推進に資することを目的とした。本研究の結果、デンマークのエリートスポーツ政策の特性から、効率的・効果的な施策・事業の展開やそのための諸アクター間の連携・協働などが明らかになった。</p>