著者
大谷 久美子
出版者
日本文学協会
雑誌
日本文学 (ISSN:03869903)
巻号頁・発行日
vol.64, no.2, pp.1-10, 2015

<p>藤原道長の卓絶した栄華を語る『栄花物語』は、道長やその一家に関わる行事儀式を語るに際し、女房装束を詳しく書き記す。装束による「ものの栄え」を御世の繁栄の象徴と重視しながらも、現実に為政者が直面していた装束の過差をめぐる問題をその叙述に取り込まれ、道長の極めた栄華と為政者の執政の理想性が、装束の政治的二面性によって描き出されるのである。『栄花物語』は女房と儀式が交差する「装束」を通して、為政者の政治を捉えている。</p>

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昨日の女性史総合研究会では、先ほどツイートした論文「『栄花物語』の歴史叙述と装束 http://t.co/qNNpojfhXN」 の著者の方が「『栄花物語』続編の歴史叙述と装束」について発表されました。
CiNii 論文 -  『栄花物語』の歴史叙述と装束 http://t.co/qNNpojfhXN #CiNii

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