著者
佐々木 淳 岡田 啓司 佐藤 至 佐藤 洋 千田 広幸 大谷 久美子 池田 光秀 池田 美喜子 山本 幸男 渡部 典一
出版者
岩手大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2014-04-01

東日本大震災による東京電力福島第一原子力発電所の事故から1年が経過した頃より、福島県の帰還困難区域内で飼育・維持されている黒毛和牛の皮膚に白斑がみられはじめ、放射線被ばくの影響が懸念されたことから、その原因究明のため調査・研究を行った。白斑は頭頚部、体幹部、四肢などほぼ全身で認められた。白斑の大きさは直径1cm程度であり、白斑部では被毛の白色化とともに皮膚が肌色に退色しているものもみられた。皮膚生検による組織学的検索では、病変部に一致してメラニン色素の減少・消失とメラノサイトの減数が認められた。本研究結果より本病変は尋常性白斑と診断され、原因はメラノサイトの減少と活性低下の可能性が示唆された。
著者
大谷 久美子
出版者
日本文学協会
雑誌
日本文学 (ISSN:03869903)
巻号頁・発行日
vol.64, no.2, pp.1-10, 2015-02
著者
大谷 久美子
出版者
日本文学協会
雑誌
日本文学 (ISSN:03869903)
巻号頁・発行日
vol.64, no.2, pp.1-10, 2015

<p>藤原道長の卓絶した栄華を語る『栄花物語』は、道長やその一家に関わる行事儀式を語るに際し、女房装束を詳しく書き記す。装束による「ものの栄え」を御世の繁栄の象徴と重視しながらも、現実に為政者が直面していた装束の過差をめぐる問題をその叙述に取り込まれ、道長の極めた栄華と為政者の執政の理想性が、装束の政治的二面性によって描き出されるのである。『栄花物語』は女房と儀式が交差する「装束」を通して、為政者の政治を捉えている。</p>