著者
金子 亜由美
出版者
日本文学協会
雑誌
日本文学 (ISSN:03869903)
巻号頁・発行日
vol.64, no.9, pp.39-49, 2015

<p>『草迷宮』には様々な怪異が現れるが、それらは「声」に起因するものと、「まなざし」に起因するものの二種類に大別できる。従来の先行研究では、前者に注目が集まりがちであったが、本稿では「まなざし」による怪異について詳しく検討する。また、鏡花の談話「おばけずきのいはれ少々と処女作」で説明される「超自然力」の原理にも着目し、「声」と「まなざし」の作用が、鏡花のいう「超自然力」の成立に不可欠の要素であったことも分析していく。</p>

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