著者
江藤 真生子
出版者
一般社団法人 日本体育・スポーツ・健康学会
雑誌
日本体育・スポーツ・健康学会予稿集
巻号頁・発行日
vol.71, 2021

<p>本研究の目的は、ICTを活用したマイクロティーチングの実践における小学校教員志望学生の授業力量(教授技術・TPACK:Technological Pedagogical Content Knowledge)を事例的に明らかにすることである。</p><p>調査は、国立教員養成系大学教育学部の教科の指導法に関する科目を受講した学生(22名)を対象とした。当該科目におけるICTを活用したマイクロティーチングの実践を分析した。学生は、運動領域ごとにグループを編成し、各グループでICTを用いる場面の設定や使用する動画の作成などの準備を経て、ICTを活用したマイクロティーチングを行った。マイクロティーチングの実践をVTR撮影し、教師役の学生(各グループ代表1名)の教授技術をテクスト化した。テクスト化した学生の教授技術を、体育授業における教師行動(高橋ら、1991)に分類した。また、マイクロティーチングの実践に対して、理解度と適切性の観点から児童役の学生による評価を行った。さらに、学習指導案と授業後の省察の記述の記録から、TPACK(Koehler and Mishra,2009)に相当する内容を抽出した。</p><p>実践されたマイクロティーチングは、以下の通りとなった。すべてのマイクロティーチングの場面は、鈴木(2019)が示す活動提示場面であった。活動提示場面は、手本の動きの動画を見たり、学習者の動きのイメージをつかませたりすることをねらいとした場面であった。学生が活用した機器は、PC(パワーポイント)、タブレット端末(iPad)、大型提示装置であった。それぞれの機器の操作と共に、分析的発問、説明、励ましといった教授技術がみられた。また、TPACKに関する領域の知識が抽出された。なお、詳細は当日に発表する。</p>

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小学校教員志望学生のICTを活用したマイクロティーチングにおける授業力量の事例的検討:教授技術とTPACKに着目して : https://t.co/KXF3wgGhBP

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