著者
稲葉 通将 大畠 菜央実 高橋 健一 鳥海 不二夫
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.57, no.11, pp.2392-2402, 2016-11-15

本研究では,人狼ゲームにおけるプレイヤの発話内容を表現するタグを設計し,それらのタグを人狼BBSにおけるプレイヤの発話に付与し分析を行った.分析では,襲撃対象,および処刑対象の決定にプレイヤごとの発話の傾向がどのように影響するのか,また,ゲーム全体のコミュニケーションの傾向とゲームの勝敗の関係について調査した.分析の結果,人間側,人狼側の各プレイヤが自陣営の勝利のために効果的なコミュニケーション戦略,および特定のコミュニケーションとプレイヤの行動の関係が明らかとなった.We focus on a communication game "Werewolf". Our final objective is making a werewolf player agent. In this paper, as a first step, we analyze this game using players' utterances. We define a tag set that describes player's dialogue act and annotate utterances in the Werewolf BBS with these tags. By using these annotated utterances, we analyze the relationships between the trend of the types of the utterances and decision-making and victory or defeat. The results of the analysis clarify effective actions in werewolf in order to win.

言及状況

Twitter (3 users, 3 posts, 0 favorites)

ゼミ3年生が「雑談ばかりしていると殺される?」という論文を見つけてきて、自分のことかと思った。人狼ゲームの研究だった。 https://t.co/YA6O5Yo0pI
単純に会話数ではなく、意味のある発話がどれくらい含まれるか重要だと思う(雑談が多いと殺される知見はある https://t.co/dmvf7Av7V4)。シンプルに動詞数とかを数えても良いんじゃない、という狩野さんからのコメント #INLG https://t.co/tngBBrGmdM

収集済み URL リスト