著者
岡内 正典 河村 功一 水上 譲
出版者
水産庁養殖研究所
雑誌
養殖研究所研究報告 (ISSN:03895858)
巻号頁・発行日
no.26, pp.1-11, 1997

キートセロスChaetoceros gracilisはクルマエビ類幼生の餌料として広く利用されているが,屋外での安定した大量培養は困難である。そこで,屋外での大量培養が比較的容易なイソクリシス(タヒチ株) Isochrysis sp. を餌料として利用することを目的に,ヨシエビMetapenaeus ensis幼生への餌料価値を調べた。飼育試験及び含有高度不飽和脂肪酸組成から,タヒチ株の餌料価値はキートセロスに比べて劣るが,キートセロスとタヒチ株の併用給餌により幼生の成長及び生残率は,各藻類を単独に給餌した場合と比べ,向上することがわかった。また,タヒチ株は屋外培養が容易であることも確認できた。タヒチ株を併用することにより,キートセロスの給餌量を約1/2に軽減することができ,クルマエビ類種苗への安定した給餌が可能になると期待される。

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